渋谷区で飲食店・アパレル・物販店を開業する|内装会社と費用の目安
渋谷・恵比寿・代官山・原宿・表参道・笹塚などを含む渋谷区で店舗の開業を検討している方向けに、 エリアの特徴と、渋谷区に拠点を置く内装・店舗設計・デザイン会社6社、 飲食店とアパレル・物販店の内装費用の目安、開業時の手続きをまとめています。
渋谷区の特徴
渋谷駅周辺は再開発で生まれた大型商業施設と、道玄坂・宇田川町の飲食店・バーが密集する 繁華街が同居するエリアです。若年層やインバウンドを含む集客力がある一方、トレンドの移り 変わりが早く、店のコンセプトと内装デザインが集客に直結しやすい市場でもあります。 神山町・富ヶ谷方面のいわゆる「奥渋」はこだわりのカフェや小規模レストランが集まるエリアとして 知られ、恵比寿はバル・バー・レストランがひしめく飲食激戦地、代官山はデザイン性の高い 店舗が並ぶエリアです。京王線沿いの笹塚・幡ヶ谷・初台には商店街を軸にした個人店の 出店も多く見られます。
商業の規模を公的統計で見ると、令和3年経済センサス‐活動調査(2021年6月1日現在)では 渋谷区の民営事業所33,284のうち、卸売業・小売業が7,446事業所(うち織物・衣服・身の回り品 小売業が1,720事業所)、飲食店が4,026事業所です。原宿・表参道(神宮前)やキャットストリート (旧渋谷川遊歩道)、代官山にはアパレル・雑貨の路面店が集まり、渋谷駅周辺では区が 「令和12(2030)年度概成」とする駅中心地区の大規模再開発が最終段階に入っています。 飲食店だけでなくアパレル・物販の出店相談も多いエリアなので、このページでは物販店の 内装費用と手続きもあわせてまとめました。
同じ渋谷区でも「駅前の商業施設・ビルイン」「道玄坂・宇田川町の繁華街」「奥渋・代官山の 路面店」「笹塚・幡ヶ谷の商店街」では、物件の状態も求められる内装の方向性も大きく 異なります。出店したい立地のタイプを踏まえて、近い業態・立地の実績がある内装会社に 相談するのがおすすめです。
渋谷区に拠点を置く内装・店舗設計会社(6社)
-
株式会社スーパーマニアック
- 店舗プロデュース
- 店舗デザイン
- 飲食店
-
ピエロ・デザインウィズ株式会社
- 飲食店
- アパレル店舗
- 設計デザイン
-
株式会社パーツ
- 飲食店
- 内装設計・施工
-
株式会社Old Kan
- 飲食店
- 物販店舗
- ホテル
- ブライダル
-
株式会社nero 東京オフィス
- 飲食店
- 美容系店舗
- 小売店舗
-
スパイラルデザイン株式会社
- 飲食店
- 物販店舗
- 商業施設
掲載順は当サイトの調査順で、順位付け・優劣の評価ではありません。 有償の広告掲載には「PR」を表示します(広告掲載ポリシー)。
なお、店舗内装の会社は所在地に関わらず23区全域に対応するのが一般的です。 渋谷区以外に拠点を置く会社も含めた全20社は 内装会社一覧からご覧いただけます。
飲食店の内装費用の目安
飲食店の内装費用は、物件の状態(居抜き/スケルトン)と業態によって大きく変わります。 業態ごとの坪単価の目安は費用ガイドにまとめています。
アパレル・物販店の内装費用の目安(渋谷区)
アパレル・雑貨・セレクトショップなど物販店の内装費用は、公開されている相場情報を 並べると居抜きで20万円台〜、スケルトンで40万円台〜が中心です。下表は複数の公開情報を そのまま並べた「目安」で、渋谷区固有の相場ではありません。渋谷区内でも路面店かビルイン か、ファサードや什器にどこまでこだわるかで大きく変わります。
| 出典 | 居抜き(坪単価) | スケルトン(坪単価) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 店舗設計施工.com | 約25万〜45万円 | 約40万〜65万円 | アパレルショップの相場記事 |
| 店舗デザイン.COM | 17.5万〜50.0万円(中央値32.5万円) | 23.3万〜71.4万円(中央値46.7万円) | 登録された実績359件の集計。物販・アパレル |
| WHATS Inc. | 約20万〜40万円(物件種別を問わない目安) | 同左 | 30坪なら600万〜1,200万円程度と例示 |
| つくるLab. | — | 25万〜60万円(物販店) | スケルトン物件の物件種別ごとの目安 |
飲食店と比べると、厨房・給排水・排気ダクトといった設備工事が少ない分、同じ坪数なら費用を 抑えやすい業態です。WHATS Inc.は「アパレル店舗の場合は他の業態と比較して設備工事が少なく、 特に居抜き物件であれば内装費用を抑えることも可能」としており、店舗デザイン.COMの実績集計でも 物販・アパレルのスケルトンの坪単価中央値(46.7万円)は全業態の中央値より3.3万円低くなっています。 ただし、水回りが少ないといってもバックヤードや試着室の照明・換気・電源は最低限必要で、 既存の配線・配管がレイアウトと合わない場合は移設費用が発生します。オリジナルの什器や オブジェを作り込む場合は平均の坪単価を大きく上回る点にも注意が必要です。
物販店ならではの工事項目
- ファサード・看板・ショーウィンドウ:通行人の目を引いて来店を促す「店の顔」で、 集客効果が高い部分として予算を優先的に配分することが勧められています。看板を屋外に出す場合は 後述の屋外広告物の許可が関わります。
- フィッティングルーム・レジカウンター:快適な試着室は購入率に、レジ周りは最後の印象に 関わる重点箇所です。
- 照明:基本照明で全体を明るくしつつ、ディスプレイやマネキンにスポットライトを当てて 視線を誘導します。服の色合わせが重要なアパレルでは演色評価数(CRI)の高いLED照明が使われます。
- 床材:高級感なら石材、温かみなら無垢材や寄木、個性を出すなら市松模様やテラコッタの タイルなど、ブランドイメージに合わせて選びます。タイルは耐久性・清掃性にも優れます。
- 什器:ハンガーラック・ミラー・レジ台・チェアなどは内装費とは別枠で、 什器メーカーの開業プランでは一式150万円前後の実例があります。
- 防犯:防犯カメラやセキュリティシステムも費用を左右する要素です(金額は物件・ 仕様によって異なります)。
渋谷区で開業する場合の手続き
飲食店の開業には食品衛生法に基づく営業許可が必要です。東京23区は保健所が区ごとに 設置されており、渋谷区内の店舗は渋谷区保健所が申請窓口となります。物件が決まったら、 着工前に図面を持参して事前相談しておくと安心です。
消防の届出は物販店にも必要
東京消防庁の案内では、店舗の修繕・模様替え・間仕切り変更などの工事をする場合は着手する日の 7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」を、建物やその部分の使用を開始する場合は使用開始の 7日前までに「防火対象物使用開始届出書」を届け出る必要があります(東京都火災予防条例第56条・ 第56条の2)。条例には「物品販売業を営む店舗」も明記されており、飲食店だけの手続きではありません。 渋谷区は渋谷消防署(神南一丁目)が一区一署で区全域を管轄し、恵比寿・松濤・代々木・富ヶ谷・原宿の 5出張所があります。
古着・中古品を扱う場合の古物商許可
古着やヴィンテージ雑貨など中古品を売買する場合は古物商許可が必要です。警視庁の案内では、 申請先は主たる営業所の所在地を管轄する警察署(防犯係)、手数料は19,000円です。渋谷区内は 渋谷警察署(渋谷・東・広尾・恵比寿・代官山町・猿楽町・桜丘町・道玄坂・松濤など)のほか 原宿警察署・代々木警察署に管轄が分かれるため、物件が決まったら所在地の管轄署を確認してください。
看板・サインの屋外広告物許可と景観計画
屋外に広告塔・看板などを設置するときは、東京都屋外広告物条例に基づき原則として区長の許可が 必要です(渋谷区の窓口は企画管理課屋外広告物係)。また渋谷区は平成25年4月1日から区全域を 景観計画の区域としており、一定規模以上の建築行為などには事前協議と届出が必要です (都市計画課土地利用審査係)。通常のテナント内装工事は対象になりませんが、ファサードを 大きく改修する場合は内装会社に確認を依頼してください。
渋谷区の商店街で開業する人向けの公的支援
東京都と東京都中小企業振興公社は、都内商店街の空き店舗解消を目的に、商店街で新規開業する 女性または39歳以下の男性(令和9年3月31日時点)を対象とした「若手・女性リーダー応援プログラム 助成事業」を実施しています。令和8年度の募集要項では、店舗の新装・改装工事費、設備・備品購入費、 宣伝・広告費などの事業所整備費を助成率4分の3以内・上限400万円、店舗賃借料を交付決定日から 3年間4分の3以内(1年目は月15万円、2年目は月12万円、3年目は月10万円が上限)、合計の助成限度額を 最大844万円としています。笹塚・幡ヶ谷・初台などの商店街での出店を考えている場合は、対象となる 商店街の要件や募集時期を最新の募集要項で確認してください(問い合わせは同公社の助成課)。
よくある質問(渋谷区)
Q. 渋谷区でアパレル・物販店を開くと、内装費用はどのくらいかかりますか?
坪単価の目安は、居抜きで20万円台〜、スケルトンで40万円台〜が中心です(店舗デザイン.COMの実績集計ではスケルトンの中央値46.7万円/坪、居抜き・リフォームの中央値32.5万円/坪)。ハンガーラック・ミラー・レジ台などの什器は内装費とは別枠で、一式150万円前後の実例があります。物件の状態と什器のこだわりで大きく変わるため、近い業態の実績がある会社に現地を見てもらったうえで複数社に見積りを依頼してください。
Q. 物販店でも消防署への届出は必要ですか?
必要です。東京消防庁の案内では、店舗の修繕・模様替え・間仕切り変更などの工事をする場合は着手の7日前までに「防火対象物工事等計画届出書」を、使用を開始する場合は開始の7日前までに「防火対象物使用開始届出書」を届け出ることになっており(東京都火災予防条例第56条・第56条の2)、飲食店に限らず物品販売業の店舗も対象です。渋谷区は渋谷消防署が区全域を管轄しています。
Q. 古着やヴィンテージ品を扱う場合に必要な許可はありますか?
古物商許可が必要です。警視庁の案内では、申請先は主たる営業所の所在地を管轄する警察署(防犯係)で、手数料は19,000円です。渋谷区内は渋谷警察署・原宿警察署・代々木警察署に管轄が分かれているため、物件が決まったら所在地の管轄署を警視庁のサイトで確認してください。
出典(2026年9月22日取得): 東京都の統計「令和3年経済センサス‐活動調査 第30表(渋谷区)」、 店舗設計施工.com「アパレルの内装工事の費用相場」、 店舗デザイン.COM「物販・アパレルの店舗デザイン・内装工事費用の相場」、 WHATS Inc.「【業態別】店舗内装費用の相場と坪単価を全て解説」、 WHATS Inc.「アパレル・セレクトショップの店舗内装デザインのポイントと費用」、 つくるLab.「スケルトン物件の内装工事にかかる費用相場2025年版」、 IDEAL「アパレルショップ内装費用の相場と徹底内訳」、 N2 stainless「アパレルショップ開業の什器選びと費用相場」、 東京消防庁「新たにテナントを使用する皆様へ」、 東京消防庁「渋谷消防署 消防署紹介」、 警視庁「古物商許可申請」、 警視庁「渋谷警察署 警察署の案内」、 渋谷区「屋外広告物の許可申請」、 渋谷区「渋谷区景観計画」、 東京都中小企業振興公社「若手・女性リーダー応援プログラム」(令和8年度募集要項)、 渋谷区「しぶや区ニュース 2025年6月15日号」
近隣エリアの内装会社
- 株式会社ミュープランニング(港区)
- 株式会社松下トータルプラン(港区)
- 株式会社グリッドフレーム(港区)
- 株式会社ハルデザイン(港区)
- 株式会社デザインスタジオミーム(港区)
- 株式会社LARGO(港区)